テイタムが新記録51得点! セルティックスが2年連続でカンファレンス決勝進出

セルティックスが2年連続でカンファレンス・ファイナルへ

ジェイソン・テイタム(セルティックス)がプレイオフ第7戦での新記録となる51得点。現地5月14日(日本時間15日)、セルティックスが112-88でセブンティシクサーズを下し、2年連続でカンファレンス・ファイナル進出を決めた。

第2シード・セルティックスと第3シード・セブンティシクサーズによるイースタン・カンファレンス・セミファイナル。セブンティシクサーズが第5戦に勝利して3勝2敗でカンファレンス・ファイナル進出に先に王手をかけたが、ホームでの第6戦は4Q、テイタムが16得点を奪う活躍を見せてセルティックスが95-86で勝利。ボストンでの最終第7戦を迎えた。

第4戦0得点、第5戦2得点、第6戦1得点と3戦連続で1Q不調のテイタムだが、今日は違った。残り9分23秒、左ウイングでジョエル・エンビード(シクサーズ)と対峙すると、相手が前に一歩踏み出すタイミングでドライブを仕掛けてボースハンド・ダンク。4戦ぶりに1Qでフィールドゴールを決めると、フェイドアウェイ・シュートを決めるなどで11得点を奪う(第3戦10得点以来の1Q2桁得点)。しかし、この1QはP.J.タッカーが11得点と活躍したセブンティシクサーズが29-23とリードして終える。

ところが2Q残8分26秒、ジェームズ・ハーデン(セブンティクサーズ)がレイアップの際に、右手を伸ばしてジェイレン・ブラウン(セルティックス)の顔を殴ったとしてフラングラントファウル1がコールされる。これで流れが変わる。

ここからセルティックスは8-0のランを作り、55-52としてハーフタイムを迎えた。さらに3Q、セブンティシクサーズのシュートを21本中3本成功の10得点に抑えると、テイタムの17得点などで33点をマーク。88-63と25点差と大差を付ける。4Q、セブンティシクサーズにその差をひっくり返す力はなく、セルティックスが112-88で勝利。テイタムは今年のプレイオフ・ファーストラウンドでステフィン・カリー(ウォリアーズ)が記録したプレイオフ第7戦での得点記録を1点更新する51得点をマークした。

「もう1回、チャンスをもらえただけでホッとしていた。第6戦でシーズンが終わっていたかもしれないわけだからね。(第6戦で)これ以上ないほど悪いプレイをしてしまったことが、ずっと頭にあったよ」とテイタムは第6戦(FG5/21)での悔しさを糧にしたと語ると、現地は母の日とあって「ママのためにも、特別なパフォーマンスをしたかった」と続けた。

続くカンファレンス・ファイナルでは、第8シードながらファーストラウンドで第1シードのバックスを、カンファレンス・セミファイナルで第5シードのニックスを下したヒートと対戦する。2020年のカンファレンス・ファイナルでヒートが6ゲームで勝利、昨年のカンファレンス・ファイナルではセルティックスが7ゲームで勝利しているが今回はどちらが勝利となるか。第1戦は、現地5月17日東部20時半(日本時間18日9時半)からボストンで行われる。

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