4月のビール類販売、3社減少 外飲みで家庭向け低調

 ビール大手4社が15日までに発表した4月のビール類販売実績は、サントリーを除く3社が前年同月を下回った。新型コロナウイルス禍から経済が正常化に向かう中で居酒屋など外での飲酒が多くなり、家庭向けの需要が低調だった。業務用は増えたが、家庭向けの減少を補えなかった。

 ビール類はビール、発泡酒、第三のビールで構成される。

 キリンは12%減。リニューアルしたビール「一番搾り」は9%増と好調だったが、ビール類全体の販売を押し上げるには至らなかった。サッポロは8%減、アサヒは3%減だった。サントリーは14%増で、新商品「サントリー生ビール」が人気となったビールだけで見ると43%増えた。

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