奈良・橿原神宮の鳥居に傷 木製柱にバツ印

傷が見つかった橿原神宮の鳥居=15日午後、奈良県橿原市

 15日午前9時ごろ、奈良県橿原市の橿原神宮で「鳥居の柱に落書きされている」と橿原署に通報があった。署によると、被害が確認された「第1鳥居」は木製で、直径約1メートルの柱にバツ印やアルファベットのDの形状をした傷が見つかった。鳥居は文化財には指定されておらず、署が器物損壊容疑で調べている。

 橿原神宮などによると、傷は2カ所でいずれも縦約10センチ、横約5センチ。巡回中の警備員が同日朝に見つけた。北島利雄禰宜は「皆さまがお祈りする鳥居で、大変迷惑なことだ」と話し、巡回の強化を検討するとした。

 橿原神宮は1890年に創建され、初代天皇とされる神武天皇とその皇后が祭られている。

橿原神宮の鳥居で確認された傷=15日午後、奈良県橿原市

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