第二次大戦下のイタリア 6本指でガンズの曲をピアノ演奏するサーカス団長 「フリークスアウト」本編映像

ロッテルダム国際映画祭で観客賞を受賞した映画「フリークスアウト」(公開中)から、サーカスが解散してしまったため、多毛症の怪力男フルヴィオ、アルビノの虫使いチェンチオ、磁石人間の道化師マリオの3人が、仕事を求めてベルリン・サーカス団を訪ねるシーンの、本編映像が公開された。

ベルリン・サーカス団の豪華な入口を見て興奮した様子の3人は、意気揚々と門をくぐって中へと入っていく。サーカスの中では、団長のフランツが6本指の手でガンズ・アンド・ローゼズの名曲「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」を流暢にピアノ演奏しており、観客たちはその演奏に魅了されている。サーカスのテント裏では、ライオンやカバ、ラクダなど本物の猛獣や大勢の曲芸師を見つけ、さらにテンションが上がった3人が、期待に胸を膨らませてサーカスの中へと入っていく。

「フリークスアウト」は、超人サーカス団とナチス・ドイツのバトルを描いた作品。第二次世界大戦下のイタリア。ユダヤ人の団長が率いるたった5人の小さなサーカス団「メッツァ・ピオッタ」の仲間たちは、家族のように肩を寄せ合って暮らしてきた。イタリア国内でもナチス・ドイツの影響が強まる中、団長が突然姿を消してしまう。仕事を求めてベルリン・サーカス団の門をたたくメッツァ・ピオッタの仲間たち。しかしベルリン・サーカス団の団長は、裏でナチスを勝利に導く異能力者を探して人体実験を繰り返す恐ろしい男だった。そして、メッツァ・ピオッタ・サーカスの仲間たちは、ナチス・ドイツ軍との壮絶な戦いへと導かれていく。

監督は、長編デビュー作である異色のダークヒーロー・エンタテインメント「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」が高く評価されたガブリエーレ・マイネッティ。ワールドプレミアとなったヴェネツィア国際映画祭ではコンペティション部門に選出され、ロッテルダム国際映画祭では観客賞に選ばれた。

【作品情報】
フリークスアウト
2023年5月12日(金)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
配給:クロックワークス
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