円熟味を増す36歳カンドレーバ、サレルニターナに完全移籍へ! セリエA残留で買い取り義務発動

写真:Getty Images

サレルニターナは元イタリア代表MFアントニオ・カンドレーバ(36)の買い取り義務が発動する見込みとなった。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

サンプドリアから1年間のレンタル移籍でサレルニターナに所属しているカンドレーバ。今シーズンはセリエA32試合に出場し5ゴール4アシストを記録しているが、うち3ゴールはユベントス、ラツィオ、インテルと、チャンピオンズリーグ(CL)圏内の古巣相手に決めたものとなっている。

また、13日にホームで行われた第35節アタランタ戦では0-0で迎えた80分に途中出場し、93分に右足ミドルで劇的決勝点。カンドレーバの1点で勝利したサレルニターナは残り3試合で降格圏18位との勝ち点差が「8」となり、セリエA残留が限りなく濃厚な状況となった。

一方、カンドレーバの契約に目を向けると、サレルニターナは2つの条件をクリアすることで50万ユーロ(約7400万円)の買い取り義務が発生。1つ目は公式戦の出場数が20試合に達すること、2つ目はセリエA残留を達成すること。1つ目をすでにクリアしていたなか、2つ目もアタランタ戦の勝利によって目の前まできている。

加入当初からサポーターの心を掴み、ロッカールームでは持ち前のリーダーシップを遺憾なく発揮してきたカンドレーバ。保有元のサンプドリアはセリエB降格となってしまったが、円熟味を増す36歳の勇姿は来シーズンもセリエAの舞台でお目にかかれそうだ。

© 株式会社シーソーゲーム