写真:Getty Images
パリ・サンジェルマン(PSG)がイタリア代表MFマルコ・ヴェッラッティ(30)への不満を募らせているようだ。『フットボール・イタリア』が伝えている。
ヴェッラッティは2012年7月のPSG加入後、リーグ・アン優勝8回を筆頭に29ものタイトル獲得に貢献してきた最古参。しかし、今シーズンのPSGはヴェッラッティ加入後最悪のシーズンになっていると言っても過言ではない状況だ。
ブラジル代表FWネイマールを発端としたチームメイト同士、または選手と指揮官のいざこざに始まり、悲願の初優勝を目論んだチャンピオンズリーグ(CL)はベスト16であっけなく敗退。さらに今月初旬には、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシがクラブの許可なくサウジアラビアへと渡航し、謹慎処分を科される事態に。メッシは13日のアジャクシオ戦でファンから大きなブーイングを浴びせられた。
ファンがネイマールとメッシの今夏の退団を望んでいることはもはや周知の事実だが、長年にわたる貢献が眩しいヴェッラッティも例外ではないとされる。さらにその裏では、首脳陣もヴェッラッティへの不満を募らせているという。
フランス『ル・パリジャン』によると、理由の1つはピッチ上でのパフォーマンス。ヴェッラッティは今シーズンのリーグ・アンで26試合、CLで7試合に出場しているが、ゴールはなくアシストを2つ記録したのみとなっている。
2つ目はピッチ外での規律問題。ヴェッラッティはカタール・ワールドカップ(W杯)の中断期間が明けてチームに戻ってきた際、体重が大幅にオーバーしていたとのことだ。
ヴェッラッティは中断期間明け直前の昨年12月に月給100万ユーロ(約1億5000万円)へ昇給。この直後にウェイトオーバーが発覚したため、首脳陣が怒りを覚えるのも無理もない。19歳で加入したヴェッラッティも今や30歳となり、若い選手の模範となることが求められる年齢だけに、残念な事実となっている。
首脳陣はヴェッラッティに対して「忍耐力を失った」と考えられており、今夏で売却する用意があるとされている。