物価、賃金動向の細かい点検必要 脱デフレへ、政府と日銀が連携

賃上げ率の推移

 内閣府は15日の経済財政諮問会議で、デフレからの脱却を確実にするため、上昇傾向が見られる消費者物価や賃金などの動向を、今後もきめ細かく点検していく必要があると強調した。「デフレに後戻りしない」(岸田文雄首相)ためには賃上げや物価上昇の持続が不可欠とみており、政府と日銀は緊密に連携して経済運営に当たる方針だ。

 生鮮食品を除く消費者物価指数は、前年同月比で3%を超える伸びが昨年10月から半年間継続。連合によると、今年の賃上げ率は3.67%(5月10日公表時点)で、30年ぶりの高い水準にある。

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