ユーロ圏GDP1.1%増 23年見通し上方修正、欧州委

ドイツ・ドルトムントの中心部=4月(AP=共同)

 【レイキャビク共同】欧州連合(EU)欧州委員会は15日、ユーロ圏の2023年の実質域内総生産(GDP)が前年比1.1%増になるとの春季経済見通しを発表した。2月の前回見通しから0.2ポイント上方修正した。ロシアのウクライナ侵攻で高騰したエネルギー価格が低下して生産コスト減少に寄与。「穏やかな成長を支え、景気後退の懸念を払拭した」としている。

 24年のGDPは1.6%増とした。

 ジェンティローニ欧州委員は声明で「欧州経済は予想以上に良い状態だが、ロシアの残忍なウクライナ侵攻は依然として先行きに不透明な影を落としている」と指摘した。

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