
私的旅行で京都市に滞在中の上皇ご夫妻は15日午後、皇室にゆかりが深い尼門跡寺院の大聖寺を訪問された。明治天皇の妃だった昭憲皇太后が着用した最高位の宮中ドレス「大礼服」が修復を終えて保管されており、熱心に鑑賞した。
修復に携わった中世日本研究所のモニカ・ベーテ所長らが説明し、ご夫妻はバラの花などの刺しゅうが施されたドレスに顔を近づけ、細部まで見入った。上皇后美智子さまは「すごくきれい。とても細かくて修復は大変でしたでしょう」とねぎらったという。
修復は2018年から始まり、今年2月に完成した。側近によると、ご夫妻は支援をしてきた。