東京でも犬養元首相の追悼墓参会 岡山関係者ら20人 冥福祈る

木堂の墓前で手を合わせる参列者=東京都港区

 五・一五事件で海軍青年将校の凶弾に倒れた岡山市出身の犬養毅元首相(号・木堂、1855~1932年)の命日に当たる15日、犬養家ゆかりの人や首都圏在住の岡山県関係者らでつくる「犬養木堂会」は、東京都港区の青山霊園で追悼墓参会を開き、約20人が参列した。

 新型コロナウイルスの影響で開催は4年ぶり。墓前で一人一人焼香し、静かに手を合わせて冥福を祈った。会員で元通商産業事務次官の小長啓一さん(備前市出身)は「人間力、構想力、決断力、実行力というリーダーに必要な力を備えた政治家だった」と思いをはせた。

 木堂会の総会も開かれ、新たな代表世話人に東京岡山県人会会長で元総務事務次官の香山充弘さん(岡山市出身)を選出。「五・一五事件を風化させず、今後も会を長らく続けていきたい」と抱負を述べた。

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