全国初の宿泊療養施設、神奈川県の湘南国際村センターが6月営業再開 リニューアルで再始動

明るくなったレストラン店内。透明なパネルで仕切るなど、感染防止に努めている=湘南国際村センター

 新型コロナウイルス感染症を巡り、全国初の宿泊療養施設となった湘南国際村センター(葉山町上山口)が6月1日、本来の営業を再開する。3年余の療養施設としての経験を生かし、換気性能向上などのリニューアルを行った。来年の開業30周年に向け、装いも新たに再スタートを切る。

 同センターは県の第三セクターである湘南国際村協会の運営で1994年5月にオープン。宿泊滞在型研修施設として95室の客室に加え、国際会議場や多彩な研修室を備えているのが特長だ。

 2020年4月、新型コロナ感染症の感染拡大で政府は緊急事態宣言を発出した。これを受けて全館を県が借り上げ、同月10日から感染者(軽症者、無症状者)を受け入れる全国初の宿泊療養施設となった。同感染症が5類感染症へ移行した今月8日に受け入れを終了した。

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