「夏の墓」に「甘露」… お香体験の高校生が大胆ネーミング 京都の老舗が指南

香を嗅いでどんな印象を受けたかを考える生徒(亀岡市横町・亀岡高)

 京都府亀岡市の亀岡高で、ワークショップ「お香の楽しみ方 今からあなたもお香屋さん」が開かれた。探究文理科の1、2年生約50人が4種類の香を体験し、どんな印象を抱いたかを書き出して名前を付け、匂いの奥深さを学んだ。

 同科の授業「土曜探究講座」の一環。香老舗松栄堂(京都市中京区)企画事業部の辻光一郎部長(45)が講師を務めた。

 辻さんは香の基礎知識を解説。「原料はほぼ外国産で、千年以上前から輸入に頼っている」と明かすと、生徒たちは意外そうな表情を見せた。

 香りの名前付けでは4、5人でグループになり、同社の商品を嗅いで「涼しげ」「ふんわり」「旅館のフロント」「おばあちゃんの家」などと印象を書き出した。それを元に話し合い、涼しげな香りには「夏の墓」、甘めのものは「甘露」「Wa がし in kyoto」などと名付けた。

 2年の原田莉緒さん(16)は「香りを言葉で表すのは難しかった」と話していた。

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