FBI捜査は「不適切」 トランプ前大統領の疑惑で報告書

トランプ前大統領の疑惑を巡る連邦捜査局(FBI)の報告書=15日、ワシントン(AP=共同)

 【ワシントン共同】ダーラム米特別検察官は15日、2016年米大統領選を巡るトランプ前大統領(共和党)とロシアとの不透明な関係を巡る連邦捜査局(FBI)の捜査が不適切だったとする報告書を公表した。FBIが「分析をせず不確かな情報」に基づき捜査に乗り出したと厳しく批判した。米主要メディアが伝えた。

 ダーラム氏は19年にトランプ前政権下でバー司法長官(当時)が特別検察官に任命し、ロシア疑惑を巡るFBIの捜査の妥当性を調べてきた。トランプ氏や共和党は捜査を民主党も関与した「魔女狩りだ」と非難しており、報告書を受けて24年大統領選に向けて党派対立が激化しそうだ。

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