新「道の駅」、ポポラと連動し誘客図る 東根市が基本計画案、29年度オープン目指す

 東根市は、JAさくらんぼひがしね(同市)の産直施設「よってけポポラ」東側に新設を予定する道の駅「さくらんぼ東根(仮称)」の整備基本計画案をまとめた。2029年度のオープンを目指し、仙台圏からの来客が多い産直施設と連動させて誘客を図る計画で、防災機能も持たせる。30日までパブリックコメント(意見公募)を行っている。

 建設場所は同市中央東3丁目のよってけポポラ隣接地。2018年3月に策定した基本構想を踏まえ▽道路情報などの発信機能▽文化教育施設などを結ぶ地域連携機能▽24時間無料でトイレが利用できるなどの休憩機能―を基本コンセプトに掲げた。整備コンセプトは「よってけ、知ってけ、遊んでけ! 『果樹王国ひがしね』のゲートウェイ」。

 市内の観光情報や「果樹王国ひがしね」の特産品を紹介する観光案内所を設置するほか、物産品の販売コーナー、電気自動車(EV)の急速充電設備、車中泊エリアなどを設ける。イベント広場は一部屋根付きとし、多様な催しを企画する。道路利用者や住民のための防災物資も備蓄する。

 敷地面積は1万7210平方メートルで、170台分の駐車場を整備する。観光・道路交通情報などを提供するセンター棟は815平方メートル、イベント広場は3040平方メートル。事業方式は指定管理者制度を軸に進める。概算事業費は16億5千万円を見込んでいる。

 問い合わせは市建設課0237(42)1111(代表電話)。

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