高梁でシャクヤク出荷最盛期 中国地方最大産地、5万本見込む

 あでやかな大輪で観賞用として人気を集めるシャクヤクの出荷が、中国地方最大の産地・高梁市で最盛期を迎えた。美女に例えられる高貴な花は20日ごろまで収穫され、岡山県内や関西方面の市場に運ばれる。

 市内では中井、宇治、松原町などの約40戸が、鮮やかな赤の「華燭(かしょく)の典」、白く清楚(せいそ)な「ラテンドレス」といった13品種を1.5ヘクタールで栽培。今季は春先の温暖な気候により、例年より1週間ほど早い4月下旬に収穫が始まり、JA晴れの国岡山は5万本の市場出荷を見込む。

 高梁グリーンセンター(同市津川町今津)などの直売所でも販売されており、同センターでは13、14日、4年ぶりにPRイベント「芍薬(しゃくやく)フェア」も開かれた。

 高梁営農経済センターの伊達樹仁さん(23)は「高梁は気温や湿度、水はけの良さといった条件がシャクヤクの栽培に適している。華やかな花を眺めて明るい気分になってほしい」と話す。

© 株式会社山陽新聞社