花笠踊り、ニューヨークを魅了 「ジャパンパレード」に鈴木さん団体参加

「ジャパンパレード」で花笠踊りを披露したニューヨーク花笠会=13日、米ニューヨーク(同会提供)

 米ニューヨーク・マンハッタンにあるセントラルパーク西側の大通りで13日、和太鼓や踊り、人気漫画のキャラクターなどを通じて日本文化を紹介する「ジャパンパレード」が開催された。南陽市出身で現地在住の舞踊家鈴木百(もも)さん(75)が会長を務める「ニューヨーク花笠会」が参加団体に加わり、「ヤッショ、マカショ、ニューヨーク」との掛け声を響かせた。

 パレードは約1キロを80以上の団体が行進した。ニューヨーク花笠会は現地の日本人やアジア系など45人で構成し、県内の学校で英語の指導をした経験がある米国人らも参加したという。対面で練習する機会が限られたため、ビデオ会議アプリZoom(ズーム)を活用して当日を迎えた。

 鈴木さんは「昨年のパレードに参加した踊り手のほとんどが今回も加わった。『山形サイコー』と言って楽しんでいる人もいた」と言葉に充実感をにじませ、「周囲からは、やっぱり花笠はきれいと言ってもらえた。本当に楽しかった」と振り返った。

 他にもニューヨークなどで柔道や空手を学ぶ人々らによる演武や、舞踊団の舞が披露され、人気漫画「NARUTO(ナルト)」のキャラクターも行進した。周辺にはラーメンやお好み焼きなど日本食の出店も並び、好天の下、大勢のニューヨーカーらでにぎわった。

 開会式で森美樹夫総領事は市民との連帯を強調した上で「日本への愛をもっと深めてほしい」と呼びかけた。

 2019年まで開催されていた「ジャパンデー」が新型コロナウイルス禍を経て、22年からジャパンパレードとして開催されている。

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