奥日光で開かれる「G7関係閣僚会合」に合わせ 道の駅日光でドイツ人自然科学者の企画展はじまる

 6月に奥日光で開かれるG7関係閣僚会合に合わせ、日光市の道の駅では欧米で自立した女性の代表格となっているドイツ人自然科学者の企画展が開かれています。

 鮮やかな花々と精巧に描かれた昆虫。これらの絵は17世紀から18世紀のドイツ人女性自然科学者マリーア・ズィビラ・メーリアンが南アメリカのスリナムという国で描いたものです。

 この時代はヨーロッパで魔女狩りが行われるほど女性が虐げられていましたが、メーリアンは臆することなく自身の絵画の本を出版するなど女性の自立の先駆けとなりました。

 道の駅日光日光街道ニコニコ本陣は、G7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合に合わせその功績を日光市民のほか、国内外から訪れる観光客にも知ってもらおうと、メーリアンの本を紹介する展覧会を企画しました。

 日光市の昆虫愛好家・新部公亮さんが発案したもので、メーリアンの挿絵の上に昆虫の標本をのせるという演出が施されています。

 挿絵と標本は大きさから色までそっくりな見た目で、メーリアンがいかに精巧に昆虫を描いていたのかをうかがい知ることができます。会場にはこのような標本箱20点が展示されています。

 また、G7関係閣僚会合の会場に近い日光自然博物館には、メーリアンの本の別のページをモチーフにした標本箱が約20点が展示されています。

 企画展はいずれの会場も7月9日まで開かれています。

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