佐賀大生20人、少年サポーターに 県警が委嘱、子どもたちに寄り添い交流

少年サポーターの委嘱状を受け取った学生=佐賀市の佐賀バルーンミュージアム

 佐賀県警は10日、非行に走ったり犯罪被害に遭ったりした少年少女の立ち直りを支援する「少年サポーター」を、佐賀大生と大学院生20人に委嘱した。年度末まで約1年間、スポーツ活動や農業体験などで子どもたちと交流し、寄り添いながら支援する。

 委嘱式では川原重樹生活安全部長が「近年、SNSなどで少年たちが犯罪に巻き込まれることが増えている。年齢の近い皆さんには親密なサポートを期待する」と激励した。代表の陣内沙希子さん(21)=4年=は「子どもたちの思いを無理に聞き出すのではなく、話したいと思ったときに話せる存在になりたい」と意気込みを語った。

 自身もサポーターを経験し、県警の少年補導職員として関わり続ける山口大貴さん(25)は「教師を目指す学生が多いので、一生懸命携わって糧にしてほしい」と話した。委嘱式後には研修会があり、サポーターとしての心構えなどについて学んだ。(上田遊知)

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