初夏の夜に落語を堪能 5月22日に山口市菜香亭で「秋吉台落語村in菜香亭」

▲桂竹千代

 秋吉台国際芸術村(美祢市秋芳町)主催の「第12回秋吉台落語村in菜香亭」が5月22日(月)午後6時半から、山口市菜香亭(山口市天花1)で開催される。    

 「秋吉台落語村」は、同施設の主な事業である若手芸術家の育成と支援や、幅広いジャンルの芸術文化に触れる機会の創出を目的に、落語芸術協会(春風亭昇太会長)の協力を得て、2022年6月に開始。令和3年度文化庁芸術祭賞新人賞を受賞した桂竹千代による落語会を月1回実施している。今回が12回目で、同施設以外での開催は初めてとなる。    

 桂竹千代は1987年千葉県出身の若手落語家。2006年から明治大学文学部在学中の2011年にかけて、漫才師として活動。2011年、同大学大学院文学研究科古代日本文学専攻修士課程を修了し、桂竹丸に入門した。同年10月より前座、2015年9月、二ツ目昇進。    

 大学院での古代日本文学専攻を生かした古代史・古事記に関する落語を得意としている竹千代は、来県のたびに時間を見つけては県内各地の寺社や歴史的建造物を訪問。「山口の迎賓館」とも呼ばれた山口市菜香亭を訪れた際、非常に感銘を受け、「ここで開催を」との本人の強い希望で今回の開催に至ったという。    

 演目数や内容は、今回の来県時に感じたことや当日の観客の顔ぶれなどを見て決める。    

 料金は一般1000円、高校生以下500円。同施設、山口県職員会館、山口市民会館、YCAM、C・S赤れんがで購入できる。    

 「古典落語でも、その日、その土地で感じたことを盛り込んだり、思わずにやりとするような”この日だけ”のローカルアレンジもあったり、竹千代にしか出来ない新鮮な笑いを提供してくれる。初夏の夕暮れのひととき、料亭の面影を残す菜香亭で、笑いながら楽しい時間を過ごして」と主催者。    

 問い合わせ、電話での申し込みは同施設(TEL0837-63-0020)へ。

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