新たな飲食施設「アビソン・シュガー・ガーデン」オープン 我孫子・公園坂通り 市補助で空き店舗活用

4店が入居する複合飲食施設「アビソン・シュガー・ガーデン」=我孫子市

 JR我孫子駅前と手賀沼公園を結ぶ市道「公園坂通り」沿いに、我孫子市の補助金を活用した複合飲食施設「アビソン・シュガー・ガーデン」が16日にオープンした。空き店舗を活用し、アップルパイ専門店やラーメン店など4店が入居。テラス席も設置する。通りや手賀沼周辺のにぎわいの拠点にと期待されている。

 市は公園坂通り(全長約550メートル)について、近くに開通した都市計画道路にバス路線が移ったことなどから「歩きたくなるみち」に整備することにした。

 元コンビニの空き店舗(広さ約千平方メートル)を拠点施設とするため、昨年4月、補助金(上限4千万円)を用意して事業提案を募集。応募がなかったため補助率を上げるなどして再募集した結果、4事業者が手を挙げ、選考委員会で同市のハンバーガー店「シュガー」を選んだ。

 同店経営の南田未来子さん(34)は幅広い層の来店を狙い、空き店舗を4店入居のフードコートに改修。同店がアップルパイ専門店、茨城県取手市のダイニングバー「エソラ」がオムライス専門店、柏市内で日本料理店を営む「彩食幸(さい)時」が弁当店を出店した。さらに、ラーメン店「麺屋どんぶら来(こ)」が同市内から移転。施設前にテラス席を設けた。

 同施設のロゴをデザインした茨城県土浦市、吉田麻里さん(35)は「施設内でご飯もスイーツも食べられる」と笑顔。南田さんは「駐車場を活用してイベントを行うなどして、我孫子で最もにぎわう場所にしたい」と意気込んだ。

 星野順一郎市長は4月の記者会見で「今回の施設を中心に他の空き店舗が再び店を開け、通りや手賀沼周辺がにぎわうよう市も努めていく」と述べていた。

駐車場の一角に設けられたテラス席

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