「大谷翔平が悪いんですわ」オリ党・笑福亭松喬、落語界のZ世代に嘆き節 喜楽館・プロ野球応援ウィーク

落語家の笑福亭松喬(62)が16日、神戸新開地・喜楽館(神戸市内)で行われた「プロ野球応援ウィーク」(6月19~25日、同所)制作発表記者会見に出席した。

プロ野球ファンの噺家で番組が構成される同ウィークは、同館の名物企画として今年で3年目を迎えた。オリックスファンの松喬は「首位でございます。あとは阪神に『日本シリーズの舞台に来んかい』というだけですね、高みの見物です」とリーグ3連覇に向け、順調なスタートを切ったチーム状況に余裕綽々。阪神も好調を維持しており、「今年こそは関西ダービーが実現するのではないか」と期待を口にした。

一方、海の向こうで活躍する“二刀流”は上方落語界にも影響を及ぼしているという。「弟子にこんなんやりたいと言われて、難色を示しても『でも、大谷は…』と言われたら折れないと仕方ない」と規格外の活躍に困り顔。「大谷翔平が悪いんですわ。(弟子が言うことも)認めないわけにはいかない」と冗談交じりに嘆いた。その後も「大谷が悪いんですわ」と何度も強調して笑いを誘い、「Z世代は大変です…」と苦笑いを見せた。

同ウィークでは、プロ野球ファンの噺家による野球対談も人気。ABCラジオ「ABCフレッシュアップベースボール」などのプロ野球実況で名高い伊藤史隆アナウンサー(60)は、初開催時から対談の司会を担当。「(ラジオ中継は)落語と近い部分があって、同じ想像空間を聞いている人と共有できるかというところがある。そういう部分で親和性があるのではないか」と人気の要因を分析した。

また、伊藤アナは4月1日に喜楽館の支配人に就任。アナウンサーと支配人の“二刀流”となって初の同ウィークに「今まではイベントが盛り上がるように、いろんな演出を頑張ろう(という気持ち)でしたけども、今回はお客さまにたくさん来ていただきたい。これに尽きるのであります」と支配人の顔をのぞかせ、言葉に力を込めた。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

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