先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の成果文書の事前交渉で、日本が気候変動対策として推進するアンモニア活用を巡る記述に、一部の国が異論を唱えていることが分かった。二酸化炭素(CO2)の削減効果を疑問視していることが理由。欧州の複数の交渉関係者が16日、明らかにした。
札幌市で4月に開いたG7気候・エネルギー・環境相会合でも、日本が提案したアンモニアに関する表現が各国の批判を受けて後退したことも判明、日本の姿勢に厳しい目が向けられている。
日本は、アンモニアは燃焼時にCO2を出さないとして火力発電所の燃料とするなど積極活用を掲げる。