【バンコク共同】タイ総選挙で第1党となった革新「前進党」は16日、タクシン元首相派の第2党「タイ貢献党」などと連立政権樹立に向けた協議を続けた。首相指名選挙には下院(定数500)と上院(250)が参加するため、政権樹立には上下両院の過半数376が必要。鍵を握るのは親軍派が支配的な上院の動向だ。前進党が掲げる王室改革への評価が焦点となる。
2014年のクーデター後に設置された現在の上院は官選で、軍の評議会が任命した。
連立協議を続ける前進党と貢献党など6党は310議席を確保。貢献党は王室改革に慎重な立場で、政策協議が本格化するのはこれからだ。