核兵器なき世界へのメッセージ 湯崎知事と松井市長 G7首脳に核廃絶の働きかけ強化の呼びかけ

湯崎知事と広島市の松井市長は、あらためて各国の首脳が被爆の実相に触れるよう求めました。

広島県 湯崎英彦 知事
「広島で開催されてよかったと思ってもらえるように、最後まで全力で取り組んで、必ず広島サミットを成功に導きたい」

湯崎知事は、「今の厳しい国際情勢の中で開かれる今回のサミットは、被爆地・広島から核兵器のない世界に向けた力強いメッセージを発する貴重な機会である」と話しました。

さらに、こうした場所とサミットのテーマが一致しているのは、「歴史的にみても世界にとっても深い意義を持ち、世界が注目するのではないか」と期待を示しました。

湯崎知事
「G7の首脳ももちろんだが、拡大会合、アウトリーチの首脳のみなさんも含めて資料館の見学、そして被爆者との対話、こういったことを通じて、広島での惨禍というのを心で感じる機会を持ってもらいたい」

また、広島市の松井市長もG7首脳が被爆の実相への理解を深めることこそ、被爆地・広島でサミットを開催する意義があると強調しました。

広島市 松井一実 市長
「(G7首脳が)自分たちの究極の責務、国民の生命や財産守るということ、この責務を果たすためには、核兵器をなくす以外に根本的解決は見い出せないということを認識してもらえる」

そのうえで松井市長は、「オバマ大統領が訪れた際、被爆の実相に触れる機会があったが、十分な時間ではなかった。より長く、より親密に被爆者の気持ちが聞ける状況設定をしてほしい」と求めました。

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