吉川赳衆議院議員が自民党を離党して支部長不在のままの静岡5区をめぐって、自民党県連の御殿場支部は5月15日、細野豪志議員を支部長とする案について判断を“保留”しました。
15日夕方、自民党御殿場支部には支部の役員や県議など約15人が集まり、細野氏も参加しました。
<細野豪志 衆議院議員>
Q.これで6か所目、最後になりますね
「機会をいただいたので、ありがたい」
衆議院静岡5区をめぐっては、自民党の公認だった吉川赳衆議院議員が2022年6月、「パパ活」をしていたなどと週刊誌に報道され、自民党を離党。静岡5区の支部長は空席になっていましたが、2023年5月になって自民党県連は吉川議員のライバルとして長年議席を争ってきた細野氏を支部長に据える考えを正式に表明したのです。
細野氏が支部長に就任するため必要なのが地元の理解です。自民党5区の支部は全部で6つ。これまでに5つの支部が県連の案を了承し、御殿場支部の判断が注目されていました。御殿場支部の結論は…。
<自民党御殿場支部 勝間田邦英支部長>
「決はとりませんでしたので、次回の5月28日にもう一度、もう一回機会を設けますので。話し合いを設けたということは、『それなりに前向きに捉えている』ということでいいかと思う」
御殿場支部は15日の会合では判断を“保留”しました。
<細野豪志 衆院議員>
「いろいろ話ができましたので良かったと思います。私の方からはそれだけで」
御殿場支部は、5月29日に予定されている県連大会の前に「党員集会」を開催し、細野議員との意見交換の場を設けた上で支部としての結論を6月に出すと話しました。
一方で、ある県連幹部は…。
「各支部は5月25日までに県連に上申書を出すことになっている。その時点で、6支部のうち5支部が了承しているのであれば、細野氏の支部長就任を党本部に上申するだろう」
吉川議員の離党以降、1年近く正式な支部長のいない状態が続く静岡5区。自民党本部からは、早くこの状況を改善するよう求められていることもあり、長年議席を争ってきた元・野党の細野氏がその椅子に座る日も遠くなさそうです。