被爆地広島から核なき世界発信を 知事と市長、G7開催意義を強調

湯崎英彦広島県知事

 湯崎英彦広島県知事と松井一実広島市長は16日、それぞれ市内で記者会見し、被爆地で初めて開かれるG7サミットの意義などを語った。

 湯崎知事は「厳しい国際情勢の中で被爆地広島から核兵器のない世界に向けた、力強いメッセージを発する貴重な機会」と強調。松井市長は原爆資料館の視察や被爆者の証言を聞くことで「被爆の実相を理解し、国民の生命財産を守るには核兵器をなくす以外に根本的な解決は見いだせないと為政者に認識してもらえる」と力説した。

 広島県警などは18~22日、要人移動時の通行止めに伴う迂回(うかい)路の渋滞を避けるため、交通総量を50%削減する目標を設定。県内の高速道路や市中心部の一般道が対象で、知事は「交通規制の詳細は前日や当日に県警ホームページなどで公表される。日常生活への影響を最小限にとどめるため、マイカー利用自粛に協力を」と呼びかけた。

松井一実広島市長

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