【DeNA】バウアーはなぜ打たれたか 前回に続く大量失点 試合後にコーチ陣とじっくり反省 見つかった課題とは

2回7失点と打ち込まれたバウアー

◆横浜DeNA5-7広島

 米大リーグのサイ・ヤング賞右腕、バウアーは来日3度目の先発で2回8安打7失点と打ち込まれ、来日初勝利を挙げた広島にノックアウトされた。

 前回登板に続く大量失点。試合後の午後11時過ぎに球場を出てきた斎藤チーフ投手コーチは、木塚コーチも交えてバウアーと話し合いの場を持ったことを明かした。「次につながるように感想を聞かせてもらった。冷静に対応してくれた」とバウアーの様子を語った。

 この日の広島打線は8安打のうち6安打を2ストライク後に放っており、「追い込んでから打たれていることを(バウアーは)気にしていた」と斎藤コーチ。バッテリーを組んだ捕手山本は「バッターは追い込まれると打率は下がるものだけど、これだけやられると嫌だった」と困惑を隠さなかった。

 バウアーの投球ゾーンが高いとの指摘も聞かれるが、大リーグのストライクゾーンは日本と比べて高めに設定されている傾向があり、そのゾーンを有効活用するためそもそも考え方は異なる。捕手のサインに首を振るシーンもたびたび見られることから、配球面についてもバッテリー間のずれがうかがえる。

 メジャー経験のある斎藤コーチも「(ストライク)ゾーンとバッターの違いも含めて、その辺り(の対策)を一緒にやっていかないといけないし、まさに今日(16日)そういう話をした」とし、日本仕様の投球にアジャストしていく必要性を強調した。

 バウアーはコーチ陣とじっくり反省の時間を費やし、午後11時49分に球場を後にした。

© 株式会社神奈川新聞社