米大統領、豪州訪問を中止 日本で4首脳対面を計画

バイデン米大統領(ゲッティ=共同)

 【ワシントン、シドニー共同】米ホワイトハウスは16日、バイデン大統領が先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)出席後に予定していたオーストラリア訪問を中止、21日に米国へ戻ると発表した。オーストラリアのアルバニージー首相は17日、これを受けシドニーでの日米豪印4カ国の協力枠組み「クアッド」首脳会合を中止、日本での4首脳対面会合を計画していると明らかにした。

 バイデン氏のオーストラリア訪問中止は、米政府の債務上限引き上げを巡る野党共和党との協議対応を優先させるもの。一方日本で4首脳の対面会合が行われれば、事実上のクアッド首脳会合になる可能性もある。

 バイデン氏は17日に米国を出発して19~21日開催のサミットに出席。その後パプアニューギニアに移動して太平洋諸国の首脳らと会談し、オーストラリアを訪問する予定となっていた。

 ホワイトハウスは声明で、外遊日程を切り上げるのは「デフォルト(債務不履行)回避に向けて議会が期限までに確実に行動を起こすようにするためだ」と説明した。

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