玉川徹氏、米タイム誌の岸田首相“日本を軍事大国に変える”タイトル変更騒動で持論「あまりにも内容を的確に書いちゃってる」

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5月16日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、岸田文雄総理大臣(65)が表紙を飾った米『タイム』誌のタイトル騒動を報道。テレビ朝日解説員の玉川徹氏(60)が「タイトルは記事の本音」と指摘し、物議を醸している。

この問題は、9日に公式サイト上に掲載された岸田総理のインタビュー記事のタイトルが、英語で「岸田総理大臣は、平和主義だった日本を軍事大国に変える」とされていたもの。その後、「岸田総理大臣は、平和主義だった日本に国際舞台でより積極的な役割を持たせようとしている」に変更になった。

このタイトルについて、岸田総理は地元・広島県に本社を置く中国新聞の単独取材に答え、「記事の中身と見出しがあまりに違う」「記事の中身で私の発言を見てもらえば、言いたかったことは十分に分かってもらえる」と述べた。

しかし、この騒動について玉川氏は、「見出しと内容が違うっていう風に読めないですね」ときっぱり。「むしろ、見出しがあまりにも内容を的確に書いちゃってるので、そのままだと思われるから抗議したっていう風な感じなんだろうなとは思いました」と持論を展開した。

なお、番組によると、記事の中で岸田総理は、自身の祖母から聞いた戦争の記憶について語っており、「この幼少期の体験が核兵器のない世界を目指す大きな原動力になっている」と語っているとのこと。

一方記事では、ロシアとの領土問題、北朝鮮の弾道ミサイル、中国の台湾有事への懸念を「日本にとって憂慮すべき問題」とし、「そうした状況を背景に岸田総理は第二次世界大戦後最大規模の軍備増強を発表」と指摘。岸田総理の公約と食い違うという見方もあると紹介しているとのことだった。

また、玉川氏は番組の中でタイム誌の記事が最後に「岸田首相の広島での使命は、焼け跡と折り鶴に焦点を当てることである」「亡霊の声を聞くことである」とつづっていることに触れ、焼け跡が「国土」、折り鶴が「人々」、亡霊は「被害者たち」だと指摘。続けて「文章の主張は最後のこの部分だけです。記者はここが言いたかった。そのためにこの記事を作って、そのためにあの見出しを作ったっていう風な内容だと思います」と話していた。

しかし、この一連の発言に視聴者からは「岸田は防衛費増して侵略するなど一言も言ってない」「屁理屈にしか聞こえない」「玉川さんの左寄りの読み取り方にウンザリ」という声が集まっていた。

多くの人はあたかも岸田総理が「平和主義だった日本を軍事大国に変える」と述べたかのように取れるタイトルを問題視しているこの問題。しかし、玉川氏は記事の内容そのものが岸田総理の行動を批判しているため、タイトルと矛盾はないと主張したかったようだ。

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