東証、一時3万円の大台回復 1年8カ月ぶり

一時3万円台を付けた日経平均株価を示すモニター=17日午前、東京・東新橋

 17日午前の東京株式市場で日経平均株価(225種)が続伸し、一時3万円の大台を回復した。3万円台は2021年9月28日以来、約1年8カ月ぶり。日銀の大規模な金融緩和の継続と企業の株主への積極的な利益還元、訪日客の消費復活への期待が重なり、国内外の投資マネーが流入した。

 新型コロナウイルス危機から景気が本格回復する道筋が見えてくれば株価上昇傾向が続く可能性がある。

 平均株価は上げ幅が一時200円を超え、3万0060円72銭まで上昇した。午前終値は前日終値比196円42銭高の3万0039円41銭。

 東証株価指数(TOPIX)は5.56ポイント高の2132.74。連日で一時約33年ぶりの水準を回復し、バブル経済崩壊後の最高値を更新した。

 この日は内閣府が朝方、23年1~3月期の実質国内総生産(GDP)速報値を発表。3四半期ぶりのプラス成長となり、伸び率は市場予想を超えた。コロナ禍で落ち込んだ景気が持ち直しているとの見方が強まった。トヨタ自動車や日本航空、高島屋などの銘柄に買い注文が集まった。

東京証券取引所

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