アップルの技術、中国に流出か 米司法省、元社員を訴追

米司法省=2020年12月、ワシントン(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】米司法省は16日、米アップルの自動運転に関する機密文書などを盗んだとして、中国籍の元社員を訴追したと発表した。元社員は中国に逃亡し、自動運転関連の企業に勤務しているとみられ、技術が中国に流出した可能性がある。

 司法省の発表によると、元社員は2016年3月から自動運転に関するソフトウエアエンジニアとしてアップルで働いていた。中国企業の米国子会社への転職を決め、18年にアップルを退職する直前に数千件の秘密情報を盗み出した。本人立ち会いで住居を捜索したところ大量のデータが発見されたが、その日の夜に中国に逃亡したという。

© 一般社団法人共同通信社