「休んだから大丈夫だと」飲酒後運転で処分の栃木県警元巡査

栃木県警本部

 栃木、茨城、群馬各県警に所属する男性巡査3人が今年1月、宇都宮市内で酒を飲んだ後にそれぞれ車を運転し各県警から処分を受けた問題で、栃木県警の20代巡査が県警の聴取に対し「酒は少量で、十分休んだから運転して大丈夫だと思った」などと説明していたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。3人は既に依願退職している。

 捜査関係者によると、3人は1月28日午後11時~29日午前1時半ごろ、宇都宮市内の飲食店で酒を飲んだ。その後、カラオケ店へ移動して酔いを覚まそうと休憩し、29日午前5時半前に各自の車で出発した。3人はプライベートで集まったという。

 茨城県警の巡査が本県内で自動速度違反取り締まり装置に検知され、栃木県警に出頭して飲酒運転が判明。栃木、群馬両県警の巡査2人も一緒だったことが分かった。茨城県警の巡査は道交法違反(酒気帯び運転、速度超過)で書類送検された。

 栃木県警の巡査は飲酒後に運転したとして、4月28日に本部長訓戒となった。県警監察課は「事実を厳粛に受け止め、再発防止に努める」とコメントした。

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