特定外来生物「カミツキガメ」捕獲事業始まる

特定外来生物「カミツキガメ」捕獲事業始まる

 生態系に悪影響を与え、人に危害を与えるなどとして、特定外来生物に指定されているカミツキガメの捕獲事業が、2023年も千葉県佐倉市で始まりました。

 カミツキガメは、鋭いくちばしと爪を持ち、人にけがをさせたり在来種を食べたりするほか、田んぼの畔を崩すことなどから、販売や飼育などが禁止されている特定外来生物に指定されています。

 印旛沼周辺は、ピーク時にはおよそ8800頭の個体が確認されるなど、全国的に見てもカミツキガメが多く生息する地域で、捕獲作業が行われた5月17日は、15か所に仕掛けた罠から3頭が捕獲されました。

 県によりますと、2022年度捕獲されたカミツキガメの数は1600頭あまりで、2023年度は、動きが活発になる9月にかけて1200頭以上の捕獲を目標にしているということです。

 県は、カミツキガメを見かけたら直接触れずに、市町村や警察に通報してほしいと呼び掛けています。

© 千葉テレビ放送株式会社