いじめや進路 LINE相談常設化 ニーズ踏まえ県青少年センター

ニーズを踏まえて常設化された相談窓口のLINE画面

 岡山県青少年総合相談センター(岡山市北区南方)は、いじめや不登校、進路などに関する児童生徒らの悩み相談に無料通信アプリのLINE(ライン)で応じる窓口を常設化した。2021、22年度に期間限定で開設し、一定のニーズがあったことを踏まえた。

 LINEで同センターのアカウント「ハートフルおかやま110」を検索し「友だち」に追加すれば匿名で相談できる。カウンセラーの有資格者が対応し、必要に応じて専門機関につなげる。対象は県内のおおむね39歳以下とその保護者。毎週火、木、土曜日の午後5時~同9時に受け付ける。

 21、22年度は計88日間で開設し、合わせて394件の相談が寄せられた。利用者アンケートでは、約9割がこれまでの電話やメール、面談よりも相談しやすいと回答した。

 相談は中学生からが最も多く、学校や家庭での人間関係に関する内容が目立っているという。同センターを所管する県子ども家庭課は「決して自分一人で抱え込まず、気軽に活用してほしい」としている。

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