チンパンジー2匹、福岡に 長野、茶臼山動物園から

チンパンジーの雄のアツシ(右)と雌のカコ(長野市茶臼山動物園提供)

 福岡市動物園は17日、チンパンジーの雌雄計2匹を長野市茶臼山動物園から迎えた。福岡市動物園には雌が3匹いるが、雄は約6年間不在だった。野生と同じように一緒に群れで生活させ、絶滅危惧種に指定されているチンパンジーが繁殖しやすい環境づくりを目指す。

 来園したのは25歳の雄のアツシと27歳の雌のカコ。アツシは穏やかで、カコは物おじしない性格という。一般公開は6月中旬を目指している。

 2匹は16日朝、子どもの背丈ほどの輸送ケージに入って長野市を出発。17日午前、福岡市動物園の屋外展示場に到着した。居室に移される間、興奮した様子で鳴く場面もあった。

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