連休中の山岳遭難で11人死亡 69人負傷、警察庁まとめ

 警察庁は17日、ゴールデンウイーク期間中(4月29日~5月7日)に山岳遭難が156件発生し、178人が遭難、このうち6県で11人が死亡したと発表した。行方不明者は1人、負傷者は69人だった。前年の連休に比べ発生は1件増え、死者は1人増えた。

 警察庁によると、遭難者のうち81人が60歳以上だった。長野県の北アルプス前穂高岳(3090メートル)では、登山中の男性3人が滑落し、50代の2人が死亡、60代の1人が肋骨を折るなどの重傷を負った。

 全国の警察は救助隊員ら延べ760人を投入し、ヘリコプターが40回出動して捜索や救助活動に当たった。

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