ヤマトが燃料電池トラック実証 大型は国内初、600キロ走行

ヤマト運輸が公開した大型の燃料電池トラック=17日午後、東京都大田区

 ヤマト運輸は17日、水素で走り、二酸化炭素(CO2)を排出しない大型の燃料電池トラックを報道陣に公開した。1度の燃料補給で約600キロの長距離を走れるのが特徴。荷物を運ぶ走行実証を同日開始し、使い勝手などを見極める。ヤマトによると、積載量が10トン規模を超える大型燃料電池トラックを輸送に使うのは国内初の試みという。

 トラックは、トヨタ自動車と日野自動車が共同開発した。燃料補給の時間は20~30分程度。走行中の振動が少なく、ドライバーの疲労感も軽減できるという。

 ヤマトの実証では東京都と前橋市の配送拠点を結ぶ往復約300キロのルートを走る。

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