「パワハラ受け自殺」提訴 長崎ヤクルト元社員遺族ら

 乳酸菌飲料販売「長崎ヤクルト」(長崎市)に勤めていた元総務課長の男性=当時(50)=が2020年に自殺し、別の男性2人が退職したのは、同じ上司によるパワハラや長時間労働が原因として、遺族と男性2人が計約1億5千万円の損害賠償を上司と同社に求め長崎地裁に提訴していたことが17日、分かった。

 訴状によると、自殺した男性は20年9月ごろから、常務だった男性から、作成文書の「句読点が違う」「フォントが気にくわない」と理不尽な叱責を受けた。

 20年10月ごろからうつ症状が現れ、同12月に自殺した。提訴は昨年10月14日付。

 会社側は取材に「裁判中のためコメントは控える」と回答した。

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