千葉大、宇宙での食料生産研究へ 園芸センター新設

千葉大が設置した「宇宙園芸研究センター」の開所式に臨んだ中山俊憲学長(中央)ら=17日午後、千葉県松戸市

 千葉大は17日、宇宙空間での効率的な食料生産を研究するために設けた「宇宙園芸研究センター」の開所式を、千葉県松戸市内のキャンパスで開いた。中山俊憲学長は「目覚ましく発展が期待される有人宇宙活動に対応すべく設置した。意欲的で優れた若手の研究力を引き出し、世界をけん引する挑戦的な取り組みをスタートさせたい」とあいさつした。

 センターの設置は元日付。人類が食べ慣れた穀物や果実などから、宇宙環境でも安定して生産できる新品種の開発を目指す。ロボットや人工の光を用いた効率的な生産技術の開発にも取り組む。さらに、資源循環システム研究にも力を入れる。

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