【新型コロナ週報】千葉県が初の定点把握 1週間で640人感染、最多は10代 1医療機関あたり3.08人 報告200カ所

 新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行されたのに伴い、千葉県は17日、定点医療機関の報告に基づく週報を初めて発表した。県内約200の医療機関から管轄する16保健所に報告された感染者数(8~14日)は計640人、平均3.08人だった。年代別では10代が最多、次いで20代が多かった。県疾病対策課は「週報で流行状況をみており、十分注視していくことはできる」としている。

 新型コロナは今月8日、季節性インフルエンザと同じ5類に移行され、感染者の全数把握が終了。県内約200医療機関が管轄の保健所に感染者数を報告し、原則、毎週水曜日に県が発表する。

 県が17日発表した初の週報(8~14日)によると、感染者の平均報告数は3.08人。16保健所別では君津が最も多く5.08、次いで長生が4.29、松戸が3.92。年代別の総数では10代、20代、50代の順で多かった。

 一方、定点医療機関で把握した感染者数の合計は640人。年代別では10代が最多の130人。20代108人、50代104人、40代74人、30代56人と続いた。

 これまで感染者数は、診断した医師が発生届を保健所に提出するなどして把握していた。5類移行に伴い、医療機関等から発生届が提出されず、従来通りに把握できない。

 また、死者数は月別の人口動態統計を活用し把握するが、死者の総数が分かるのは2カ月後、死因別の情報が出るのは5カ月後となる。クラスター(感染者集団)、入院者数、重症者数の発表はなくなった。

新型コロナウイルス感染症発生状況

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