LGBT法、18日国会提出 首相、自民幹部と方針確認

東京都内で面会し、記念撮影するエマニュエル駐日米大使(中央)と立憲民主党の泉代表(右)=17日(立憲民主党提供)

 岸田文雄首相は17日、自民党の茂木敏充幹事長らと官邸で会談し、LGBTなど性的少数者への理解増進法案を巡り、公明党と修正合意した与党案を18日に国会提出する方針を確認した。先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の19日開幕を直前に控え、政権の姿勢を示す狙い。自民の新藤義孝政調会長代行は日本維新の会、国民民主党にそれぞれ与党案を説明した。引き続き野党に賛同を求める。

 新藤氏の説明を受け、維新、国民両党は政調会長への対応一任を決定した。18日中に方針を決める見通し。維新の藤田文武幹事長は会見で「与党案の共同提出に乗るのは少しハードルが高い」と語った。音喜多駿政調会長は自身のツイッターで「共同提出はしない」と明言した。

 新藤氏は立憲民主党にも18日に説明する予定だ。ただ、立民は与党案を「改悪だ」と批判している。泉健太代表は17日、エマニュエル駐日米大使と面会し、2021年に与野党実務者で合意した法案を提出したいと伝えた。

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