「ジャムー・ティー」からのステロイド検出、類似商品にも 国民生活センターが注意喚起

 国民生活センターは17日、先月上旬に注意喚起した「ジャムー・ティー」の名称で販売されている健康茶の一部にステロイドが含有されていた件に関連して、ほぼ同様の名称で販売されている類似商品2つにもステロイドが含まれていたことが分かったと新たに発表した。

販売業者はまだ公表せず

 同センターによると、先月上旬に医師の通報から発覚した「ジャムー・ティー」1商品以外にも、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピング、楽天市場や検索サイトGoogle で「ジャムーティー」、「JAMU TEA」といった語句で検索した際に表示され、購入可能であった 3 銘柄を入手し、成分検査を行ったという。その結果、2 銘柄(表 1)から、最初の例と同様、ステロイドの一種であるデキサメタゾンが検出された。検出されたのは銘柄名:香塾堂が販売する「ジャムー・ティー・ブラック(無糖タイプ)」、澪森が販売する「森澪混合茶(ジャムーティーブレンドショウガ+)微糖タイプ」。

 デキサメタゾンは医薬品にしか配合が許されない成分であり、またステロイドを含有しているものを継続的に飲用している場合に急に飲用を止めると、身体への影響が出るおそれもある。同センターでは両商品を服用している人に、医療機関を受診し医師に相談するよう求めている。

 また同センターでは、同成分が検出された2商品を販売する事業者に対しても、直ちに販売を中止し購入者へ医療機関の受診を勧める周知を行うよう求めているが、記事掲載時点で「香塾堂」および「澪森」のホームページにそのような周知は出されていない。なお前者では「念のため成分検査している」旨のお知らせが先月の1例目発覚からまもなく出されているが、先に国民生活センターから成分検査の結果を発表されており、誠実な対応とは言い難い状況だ。 

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