真夏日の港町に熱気 富山・岩瀬曳山車祭が開幕

港町を勇壮に練る曳山車=富山市岩瀬地区

  ●4年ぶりに全町内そろう

 岩瀬諏訪神社(富山市岩瀬白山町)の春季例大祭「岩瀬曳山車祭(ひきやままつり)」は17日、岩瀬地区で始まった。新型コロナウイルスが落ち着きを見せた今年は4年ぶりに全11町内の曳山車がそろい、真夏日となった港町を熱気で包んだ。夜には曳山車を激しくぶつけ合う「曳き合い」で見物客を魅了した。

 日中は色鮮やかな「たてもん」を飾った11基が岩瀬地区を練る「曳き回し」が行われた。今年初の真夏日となる中、若衆らが汗をぬぐいながら曳山車を押した。子どもらも綱を引っ張り「ヤサー、ヤサー」と威勢の良い掛け声を上げた。

 祭りの呼び物「曳き合い」は岩瀬諏訪神社前で行われ、10基が参加する。2町ずつ5組の取り組みを予定し、荒木新川町と大町が先陣を切る。曳き合いは最終日の18日も行われる。

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