「君は放課後インソムニア」都内で実写映画の完成披露上映会

鑑賞を呼び掛ける森さん(中央)ら出演者=都内の映画館

  ●主演の森七菜さん「能登に元気を」

 七尾を舞台にした漫画「君は放課後インソムニア」の実写映画の完成披露上映会が17日、東京・六本木の映画館で開かれ、主演の森七菜さんと奥平大兼さんら出演者が見どころを語った。森さんは奥能登の群発地震を気遣い、「能登の皆さんは大変だと聞いているので、少しでも元気が届けばいいと思う」と力を込めた。

 作品は、森さんが不眠症(インソムニア)に悩む高校生のヒロイン曲伊咲(まがりいさき)、奥平さんが同じ悩みを抱えるクラスメート中見丸太(なかみがんた)を演じる。高校の天文部の復活を目指す2人の人間模様を描き、学校の撮影には七尾高が協力した。

 奥平さんは「出演しているみんなが本当に七尾で生きていたかのように感じる場面がたくさんある映画」と紹介し、森さんは「皆さんに幸せを持って帰ってもらえる」と話した。

 メガホンを取った池田千尋監督は「伊咲と丸太の姿を通して、前を向いて自分の窓を世界に開きながら踏み出していく姿を描こうとした」と強調した。

 映画は6月23日に公開され、石川県内の映画館6カ所で上映を予定。七尾市がエキストラ募集で協力し、北國新聞社が特別協賛した。

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