英王子夫妻「あわや大惨事」 NYでパパラッチ追跡2時間

16日、米ニューヨークでイベント会場を後にするヘンリー英王子(左)とメーガン妃(AP=共同)

 ヘンリー英王子とメーガン妃の広報担当者は17日、夫妻らが乗った車が16日夜に米ニューヨークでパパラッチと呼ばれるカメラマンの集団に2時間以上にわたり執拗に追跡され「あわや大惨事のカーチェイス」に巻き込まれたと批判する声明を発表した。夫妻らにけがはなかった。英メディアが報じた。

 ニューヨーク市警は、多数のカメラマンが「移動を困難にしていた」と説明した上で、「衝突や負傷、逮捕などはなかった」としている。

 夫妻とメーガン妃の母親は、ニューヨークで開催されたイベントに出席した後、車で移動。夫妻側によると、複数の強引なパパラッチの車両に追い回され「他の車や歩行者、ニューヨーク市警の警官2人を巻き込み、何度も衝突しそうになった」という。

 王子の母親のダイアナ元妃はパパラッチに追い回されて1997年にパリで事故死しており、王子は「歴史を繰り返したくない」と語っていた。ニューヨークのアダムズ市長は「彼の母親がどのようにして亡くなったのか、多くの人が思い出しただろう」と述べ、夫妻側の主張に理解を示した。

英国のヘンリー王子(右)と妻メーガン妃=2022年12月、米ニューヨーク(ロイター=共同)

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