初夏の港町熱く 富山で岩瀬曳山車祭、11町勢ぞろい

大勢の見物客の前で激しくぶつかり合う山車=17日午後11時20分ごろ、富山市岩瀬白山町

 富山市岩瀬白山町にある諏訪神社の春季例祭「岩瀬曳山車(ひきやま)祭」が17日、同市岩瀬地区で始まった。新型コロナウイルスによる中止などを経て、今年は4年ぶりに山車を持つ全11町がそろって参加。昼は各町の山車が巡行し、夜は山車を激しくぶつけ合う「曳き合い」が同神社前で行われ、港町に活気があふれた。

 祭りは新型コロナウイルスの影響で2020年から2年連続で中止となり、昨年は各町の判断で6町だけが参加した。

 盛り上がりが最高潮となる「曳き合い」は午後11時20分ごろに始まった。2基の山車が向かい合い、勢いよくぶつかると、住民や見物客から歓声が上がった。

 日中は、華やかな「たてもん」を飾った山車11基が練り回る「曳き回し」が行われた。最高気温が30度を超える中、曳き子は「ヤサー、ヤサー」という勇壮なかけ声を響かせた。

 18日は日中の曳き回しに続き、午後9時30分ごろから曳き合いをする予定。

町内を巡行する色鮮やかな山車=富山市東岩瀬町

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