電鉄富山駅のデザイン、開放的で富山らしく

富山駅横断東線の上に建設される電鉄富山駅の完成イメージ(富山地方鉄道提供)

 富山駅付近の連続立体交差事業で、富山地方鉄道(富山市)は17日、高架駅として新設する電鉄富山駅のデザインを発表した。「富山らしさを感じる」「明るく開放的」「快適で心地よい」がコンセプトで、富山駅など周囲の建物との調和も考慮した。20日に高架化工事の起工式を行う。

 同社によると、建設コンサルタント業の「ジェイアール西日本コンサルタンツ」(大阪)が示した複数案の中から、県と市、同社でつくる検討会が選んだ。市景観デザイン審査部会の助言も踏まえた。駅舎内の壁は立山の雪景色をイメージし、白色とする。

 高架駅の下は、桜町と牛島町をつなぐ道路「富山駅横断東線」が通る予定。高架化工事は2026年度中の完成を目指すが、資材納入の遅れなどにより、工期が見直される可能性があるという。同社によると、電鉄富山駅の1日当たりの乗降客数は富山地鉄本線の各駅の中で最も多く、新型コロナ流行前の2019年度は約8千人だった。

新しい電鉄富山駅の内観の完成イメージ(富山地方鉄道提供)
新しい電鉄富山駅の外観の完成イメージ(富山地方鉄道提供)
新しい電鉄富山駅の内観の完成イメージ(富山地方鉄道提供)

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