債務上限で「合意できる」 米大統領、G7後の21日会見へ

16日、ワシントンで演説したバイデン米大統領(ロイター=共同)

 バイデン米大統領は17日の演説で、債務上限の引き上げを巡る野党共和党との協議について「米国がデフォルト(債務不履行)にならないよう合意できると確信している」と述べた。先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に出席して帰国後の21日に記者会見を開き、説明する意向も示した。

 債務上限は連邦政府の借り入れの限度額で、法律で定められている。議会が上限を引き上げなければ債務不履行に陥る恐れがあるが、下院で多数派を握る共和党との協議が難航している。

 バイデン氏は上限を引き上げずに支払いが滞れば「破滅的な事態になるだろう」と危機感を示し、引き上げ以外の「選択肢はない」と訴えた。

 共和党のマッカーシー下院議長も17日、米CNBCテレビで「最終的には債務不履行にはならないと思う」と指摘。「日程は窮屈だが、(協議を)終わらせるつもりだ」とした。

 ただ、無条件での上限引き上げを求めるバイデン氏に対し、共和党は歳出削減を条件とし、着地点は見えていない。

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