TikTok禁止州法が成立 全米初モンタナ州、運営側は反発

「TikTok」禁止法案に署名する米モンタナ州のジアンフォルテ知事=17日、ヘレナ(モンタナ州知事事務所提供・AP=共同)

 【ニューヨーク共同】米西部モンタナ州のジアンフォルテ知事は17日、中国系動画投稿アプリ「TikTok」のダウンロードを全面的に禁止する法案に署名した。米メディアによると、一般利用者も含めた全面禁止の法律が成立するのは全米で初めて。来年1月からの施行を予定しているが、TikTok側は反発しており、法廷闘争に発展する可能性がある。

 新たな州法は、TikTok運営企業の州内での活動を禁じるほか、アプリストアの運営企業がTikTokアプリをダウンロードできる状態にすることも禁止する。違反した場合は1日1万ドル(約138万円)の罰金を科す。一般利用者は罰則の対象になっていない。すでにアプリをダウンロードした人の利用が禁じられるかどうかは不明。4月に州議会が法案を可決していた。

 州法は中国を「米国およびモンタナ州の敵対国」と位置づけ、TikTokの親会社である北京字節跳動科技(バイトダンス)が中国政府の管理下にあり、利用者情報が流出していると断じた。TikTok側はこうした指摘を否定している。

中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」のロゴ(AP=共同)

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