ケプカがニューヨークのメジャーで3勝目へ マスターズは2位

ブルックス・ケプカ(右)は開幕前に同じLIV勢のダスティン・ジョンソンと練習(撮影/桂川洋一)

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前情報(17日)◇オークヒルCC(ニューヨーク州)◇7394yd(パー70)

ニューヨークとメジャータイトル。2つのフレーズがそろった時、ブルックス・ケプカの名前を忘れるわけにはいかない。オンタリオ湖岸の街、オークヒルはマンハッタンから車で4時間以上かかり、一般的な都会の空気とは一線を画すが紛れもなくニューヨーク州にある。

現在LIVゴルフに籍を置くケプカはメジャー通算4勝。うち2勝を同州で飾った。18年の「全米オープン」をシネコック・ヒルズGCで、19年「全米プロ」をベスページ州立公園ブラックコースで。どちらも難コースとして名高い。

4月の「マスターズ」は悪天候で長丁場になった最終日にジョン・ラーム(スペイン)に逆転を許し、グリーンジャケットに手が届かなかった。「日曜日の夜はずっと反省。何が原因だったのか考えて、眠れなかった。何日もそうだった。でもクヨクヨしても仕方がない」と首を振る。今週月曜日(15日)、夕方のオークヒルCC。コーチやキャディを引き連れて誰よりも遅くまでドライビングレンジに居残る33歳の姿があった。

ニューヨーク州でメジャー複数回優勝を達成したのは、ジム・バーンズ(1916&19年・全米プロ)、ウォルター・ヘーゲン(1921&26年・全米プロ)、ボビー・ジョーンズ(1923&29年・全米オープン)、ジーン・サラゼン(1923年・全米プロ&32年・全米オープン)と、ケプカ以外はいずれも100年前後の前の話だ。

“3勝目”を狙う会場はダスティン・ジョンソンらと事前チェック。「良いコースだと思う。古いタイプのコースでラフが大変だ。全米プロと全米オープンを掛け合わせたような感じ」。その言葉には自信がみなぎる。(ニューヨーク州ロチェスター/桂川洋一)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン